「トラウマ・アプローチ・ヨガ」について
2013年 07月 09日
少し構えてしまいそうな響きのタイトルですが、「トラウマ・アプローチ・
ヨガ(TAY)」というヨガと出会いました。
たまたま『トラウマをヨーガで克服する』* という本を読んでいたところ、同ヨガをヒントに、日本人の特性に合うかたちにした「トラウマ・アプローチ・ヨガ(TAY)」の講座が開催されることを知り、これも何かのタイミング!と
思い、参加しました。
講座では、トラウマとはどういうものかということをまず理解し、次に「トラウマ・アプローチ・ヨガ(TAY)」の理論、テクニックを、被災地等で役立つヨガのベースとして学びました。(医師の降矢英成先生、臨床心理士でヨガインストラクターの松村憲先生、ヨガインストラクターの近藤真由美先生のご指導でした)
とても内容が濃く、初めて知る専門的なことも多かったので、私が上手にお伝えすることはできませんが、ほんのいくつかのみご紹介します。
♦ トラウマを持つ方に対して、無理に何かをしようとはせず(それはカウン
セラーがすることなので)、ただ穏やかな態度でそばにいること。それが、 ご自分で対処できるという感覚を生み、安心感につながる場合が多い。
または、こちらができること(例えばヨガでのサポートなど)だけを
提供するという気持ちで。
♦ 過去(または未来への不安)にばかりエネルギーをそそぎ、”今、ここ”
に心をおくこと(マインドフルネス**)が、できない状態から、身体の
感覚を育むことによって、現在に意識をつなぎ戻してもらう手助けをする。
♦ ヨガをする際、 その場の環境、アーサナ(ポーズ)などを含めて、
”自分で選択、コントロールができる。またはしてもよいのだ”という
感覚を持ってもらう。
また、難易度の高いアーサナは行わないが、身体がどうなっているかを
観察できるような大きな筋肉を意識しやすい、少しだけ大変だと感じる
ポーズを取り入れてみるのも効果的。・・・これは、ふだんヨガに親しんで
いても、できることならササッと済ませてしまいたい、またはカウントは
早めに〜と、ついつい願ってしまうアーサナなどのことですね。
今回知ることができた多くのことを、これから実践し、役立てることができる機会を持てたら、と考えています。
そしてー
講座の参考書籍『トラウマをヨーガで克服する』* にも出てきますが、トラウマを乗り越えようと努力している方々を「トラウマ・サバイバー」と呼びます。まるで映画のヒーロー、ヒロインを思わせるような印象的な名前ですが、過酷な状況を生き延びてきた人たちにふさわしい、力強く、あきらめない気持ちを感じさせるような呼び方ではないでしょうか。
*米ボストンにあるトラウマ・センターのDavid Emerson氏、Elizabeth Hopper氏らが研究・開発した「トラウマ・センシティブ・ヨガ」について書かれている本。著者もこのお二人です。
**マインドフルネス:ヨガや瞑想の場面で登場することも多い言葉ですが、ストレス対処の方法のひとつとされています(マインドフルネス認知療法 Mindfulness-based cognitive therapy)。医療の現場以外でも、企業の社員研修などに取り入れられることもあるようです。
(実は今回初めて、その感覚の大切さを強く実感しました!)
ヨガ(TAY)」というヨガと出会いました。
たまたま『トラウマをヨーガで克服する』* という本を読んでいたところ、同ヨガをヒントに、日本人の特性に合うかたちにした「トラウマ・アプローチ・ヨガ(TAY)」の講座が開催されることを知り、これも何かのタイミング!と
思い、参加しました。
講座では、トラウマとはどういうものかということをまず理解し、次に「トラウマ・アプローチ・ヨガ(TAY)」の理論、テクニックを、被災地等で役立つヨガのベースとして学びました。(医師の降矢英成先生、臨床心理士でヨガインストラクターの松村憲先生、ヨガインストラクターの近藤真由美先生のご指導でした)
とても内容が濃く、初めて知る専門的なことも多かったので、私が上手にお伝えすることはできませんが、ほんのいくつかのみご紹介します。
♦ トラウマを持つ方に対して、無理に何かをしようとはせず(それはカウン
セラーがすることなので)、ただ穏やかな態度でそばにいること。それが、 ご自分で対処できるという感覚を生み、安心感につながる場合が多い。
または、こちらができること(例えばヨガでのサポートなど)だけを
提供するという気持ちで。
♦ 過去(または未来への不安)にばかりエネルギーをそそぎ、”今、ここ”
に心をおくこと(マインドフルネス**)が、できない状態から、身体の
感覚を育むことによって、現在に意識をつなぎ戻してもらう手助けをする。
♦ ヨガをする際、 その場の環境、アーサナ(ポーズ)などを含めて、
”自分で選択、コントロールができる。またはしてもよいのだ”という
感覚を持ってもらう。
また、難易度の高いアーサナは行わないが、身体がどうなっているかを
観察できるような大きな筋肉を意識しやすい、少しだけ大変だと感じる
ポーズを取り入れてみるのも効果的。・・・これは、ふだんヨガに親しんで
いても、できることならササッと済ませてしまいたい、またはカウントは
早めに〜と、ついつい願ってしまうアーサナなどのことですね。
今回知ることができた多くのことを、これから実践し、役立てることができる機会を持てたら、と考えています。
そしてー
講座の参考書籍『トラウマをヨーガで克服する』* にも出てきますが、トラウマを乗り越えようと努力している方々を「トラウマ・サバイバー」と呼びます。まるで映画のヒーロー、ヒロインを思わせるような印象的な名前ですが、過酷な状況を生き延びてきた人たちにふさわしい、力強く、あきらめない気持ちを感じさせるような呼び方ではないでしょうか。
*米ボストンにあるトラウマ・センターのDavid Emerson氏、Elizabeth Hopper氏らが研究・開発した「トラウマ・センシティブ・ヨガ」について書かれている本。著者もこのお二人です。
**マインドフルネス:ヨガや瞑想の場面で登場することも多い言葉ですが、ストレス対処の方法のひとつとされています(マインドフルネス認知療法 Mindfulness-based cognitive therapy)。医療の現場以外でも、企業の社員研修などに取り入れられることもあるようです。
(実は今回初めて、その感覚の大切さを強く実感しました!)
by gardeniachi | 2013-07-09 09:01